ロシアW杯GroupC デンマークvsフランス 戦評
やっぱり土日以外は(土日すら)ブログ更新するの無理ゲーすぎるぜ。。
THE 三日坊主ですみません。とはいえ、今週から23時キックオフなので、夜はあんまり遅くならずに済みそう(3時ははなからあきらめてる)。
ボーナスでラップトップ買ったので、できる限りアウトプットしていきたい。
さて。
引き分け以上で1位突破が決まるフランス。かたや引き分け以上で突破が決まるデンマーク。
なんでこんな塩っぽくなる試合の戦評を書こうと思ったんだろう。まあ、フランスが優勝候補そのいちだと思ってるからちゃんと見ておこうってだけなんですが。
・ハイライトはこちら。
・スタッツ。
・システム
フランスは4231。前節とはメンバーを大きく変えてきたがフォーメーションはそのまま。
シディベ ヴァラン キンペンベ リュカ
カンテ エンゾンジ
ジルー
↓攻撃方向
一方のデンマークは4141。攻撃時は433のような形。
↑攻撃方向
クリステンセン
ラーセン イェルゲンセン ケアー ダルスゴーア
・メモ
前半
フランス 攻撃時はSBを高く上げて2341のような形 サイドハーフがかなり中に入る
あまりボールを持たず早い段階で蹴ってくる
攻撃時433 CBSBアンカーでビルドアップ
相手SBの裏狙いは得点の気配もありそう 両サイドハーフが速い
守備時は4141 時にはアンカーまで最終ラインに入るので541のように見える場合も
41分 フランス SBが高い位置を取った裏をデンベレが突いてチャンスメイク
42分 フランス デンマークが蹴って間延びしているところをセカンドボール拾って攻撃
45分 フランス エンゾンジが上がってチャンスメイク
前半短評
フランスは引き分け以上で1位突破、デンマークも引き分けでグループステージ突破 というところから、キックオフからの入りはかなり慎重だった両チーム。フランスはCB・ボランチが四角形を形成しデンマークのワントップを囲む形でビルドアップ。ボランチはほとんど前に出ずサイドハーフがかなり中に絞ってデンマークのSBを引き付け空いた大外のレーンにSBが入り込み、アイソレーションからチャンスを作るというよく見る形。シディベよりもリュカのほうが使われるシーンは多かった。カンテ・エンゾンジで中央のカウンタールートはがっちり締まっていた一方、SBの裏にはかなりスペースがあったため、デンマークはポジトラ時に1トップのコーネリアス(でかい)にアバウトなボールを蹴ってセカンドボールを拾うか、直接スペースの裏に出してサイドハーフを走らせるかで、それなりにチャンスメイクはできていた。
デンマークは守備時4141、9人でかなり密集したブロックを作っていたため、真ん中に寄ってきたフランスのサイドハーフが前を向けるシーンはほとんどなかった。かといって、大外で浮いたリュカが1対1で違いを見せられるシーンも多くなく、フランスは常にボールを保持していたが点を取れる匂いはあまりしなかった。さすがに業を煮やしたのか、後半最後の5分はボランチも前線に上がる。結果、ボランチへのアプローチに人を割いたのでグリーズマンへのマークがあいまいになったこともあり、フランスのチャンスシーンは増えた。
後半
1分 フランス 2CB・2ボラでビルドアップする形は変わらず
2分 フランス アーリー気味で蹴ってきた
4分 フランス リュカ⇒メンディ
9分 デンマーク シストは上手にボールキープする
10分 フランス リュカ⇒メンディになっても左SBが高くなるのは変わらない
14分 フランス エリクセンをだれが見るのかはややあいまい
18分 フランス ルマルは巻いてサイドバックにパスしようとしたが回転がかからず
21分 デンマーク 簡単に蹴りだす。ポゼッションは求めない
23分 フランス デンマークのSBがやや上がった裏をメンディが突くもクロスは流れる
23分 フランス グリーズマン⇒フェキル
25分 フランス フェキルがハーフスペースに飛び込んでシュート
27分 デンマーク カウンターに人数をかけるようになる オーストラリアがペルーに2点のビハインドなのでリスクを取って1位通過を狙うか
31分 デンマーク フランスが持たせてくれる ジルー・フェキルは追わないので2CB、アンカーへのプレッシャーがなくなり、縦パスのコースが空き始める
32分 デンマーク ワンタッチフリックなどで崩すもシュートまでは進めず
33分 フランス デンベレ⇒ムバッペ
36分 フランス ムバッペのハーフスペースへのペネトレイトからフェキルのシュート
38分 フランス アタッキングサードでのボール保持が増える ムバッペ、ナイスキープ
40分 フランス フェキルの運ぶドリブル
43分 フランス ポゼッション 引き分けのままでもよく、あわよくば1点的なスタンスか
44分 デンマーク ロングボールに競らなくなる
45分 フランス ムバッペの強引な突破からチャンスメイク
45+3分 スコアレスドローで試合終了
総評
後半でも両チームのゲームプランは大きく変わらず。裏の試合でペルーが2点にリードを広げたため、デンマークとしては負けてもグループ突破の可能性が高いことが分かったのか後半20分ごろからサイドバックを高く上げ勝利でのグループ1位抜けを狙うようになる。特に、コーネリアスからドルベリへの交代後は地上戦でフランスを翻弄するシーンも見られたが、ムバッペの投入後はフランスがさらにポゼッションを高めてゲームを殺しにかかったため、結果はスコアレスドローに。正直、前半である程度展開が見えたような試合だったので取り立てて書くこともなくなってしまった。
フランスを見ていて、こういう相手ががっつりブロックを固めてくる試合におけるサイドバックの役割ってすげー大事だなぁと感じた。ドイツ・ブラジルとかと比較すると、サイドバックの選択肢の多さがそのままボール保持時の攻撃パターンの多彩さにつながっているような気がする。ショート/ロングカウンターの破壊力はおそらく出場全チームでも筆頭クラスだと思うが、持たせられたときどうしたらええねん、って感じ。相手が勝たなければならないシチュエーションなら、第2戦のようにサイドハーフにマテュイディを起用して「相手に持たせる」という選択もありだとは思うが、決勝トーナメント、PK上等な相手に対してはどうだろうか。とはいえ、ラウンド16ではアルゼンチンかナイジェリアが濃厚なので、とりあえずは心配しなくていいのかもしれない。