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ロシアW杯GroupB スペインvsポルトガル 戦評

怒涛の1日2本。
しかし、ベストバウトに挙げる人もいるんじゃないかってぐらい良いゴールが多かった。
 
ダイジェストはこちら。
 
スタッツ。
 
 
  • システム
 
スペインは433
 ⇒とはいえ、流動的。守備時は451でセットする形が多かった
 
  • 時間帯別メモ
 
前半
2分 ポルトガル 左サイドで数的優位保ってビルドアップ 前線5レーンに全員配置する攻め気全開の入り
3分 ブルーノフェルナンデスがバイタルでうまく受けてシュートに持ち込もうとするもブロッキング
3分 ポルトガル ペペからのロングボールがゲデスに収まり、ロナウドに落とす 突破を図るロナウドをナチョがたまらず倒してしまいPK獲得
4分 ポルトガル ロナウドが奪ったPKを決めて先制!
5分 スペイン CBから逆サイドのナチョに蹴ろうとするシーンが多い サイドチェンジのタイミングがやや早い
12分 スペイン 個々人のボール持つ時間が長くなってきた ポルトガルは持たせる方針
13分 ポルトガル 奪ってからでも数的不利だと前に出さない
17分 ポルトガル ロナウドのワンタッチからカウンターでゲデスにチャンス
18分 ポルトガル FK ロナウドのシュートは壁に阻まれる
20分 スペイン ポルトガルの早いプレスはかなりいなせつつあるがどうもボールが足につききらないイメージ 芝に慣れ切っていないか
21分 スペイン 左サイドをワンタッチで一気に崩す かなり慣れてきた
22分 ポルトガル スペインCKからのカウンターで大決定機 ワンタッチで蹴れなかったけどスペインのDFの寄せが早かった
24分 スペイン ディエゴコスタがハイボール競り合いからボールを収めてフェイントからパスコース作り蹴り込む!同点!ほぼ何もないとこから決めた
26分 スペイン 左サイドで執拗にボール回しを続ける 同点に追いついたこともありプレッシャーが薄れたのかさっきまでおぼつかなかった足元はなんだったのかというレベルで適応
30分 ポルトガル 狙いはサイドチェンジで密集したスペインのプレスをかわしつつ縦のパス交換でカウンター スペインの守備はゾーンというより人に寄せる感じなので縦の交換で抜けれる
32分 スペイン 落ち着いてビルドアップできるようになってきた
39分 ポルトガル この時間でようやく落ち着いてビルドアップ カルバーリョが良い位置をとって方サイド上げるよく見る感じのやつ
41分 スペイン なめらかにビルドアップ 433でIHが落ちてきて受けに来る
42分 スペイン 大外からハーフスペースのイスコが切り返しでシュート
44分 ポルトガル CKのカウンターからポルトガルが敵陣でビルド1度は跳ね返されるも カルバーリョがでかさで抑えてはじく 右SBのセドリック?がしっかりキープしてゲデスに縦ポン CBの間でゲデスが受けてロナウドへ 強烈シュートをデヘアが抑えきれずロナウド今日2点目!
 
前半短評
 
監督交代の混乱もあったのかややおとなしい入りだったスペインに対しポルトガルは初手からフルスロットル。カウンター時には全レーンにターゲットを並べて圧をかけた結果、ロナウドへのマークが浮き突破を許した結果PKを獲得。ポルトガルは相手のゆるい入りも折込済の速攻だったのではないか。ただ、リードを奪った後に2度ほどあった決定機をモノにできないうちにディエゴコスタが個人技で追いつく。スペインの守備はファーストプレスの後は奪いに行くのかリトリートなのかやや統率が取り切れていないように見え、奪いに行くナチョの裏のスペースを遣われるなどピンチを招くシーンも多かった。一方ポルトガルの守備は44ブロックをしっかり引く感じのベーシックな布陣だったがこのへんの攻略はスペインも慣れているのか、時間が経つにつれ右SBのセドリックを中心に攻略されまくっていた。
 
後半
 
1分 スペイン プレスの開始位置は非常に高い
4分 スペインが保持 ポルトガルが奪ってカウンターという構図は変わらず(当たり前か)
5分 ゲデスのポジショニングが良い
6分 ダビドシルバはしっかりキャンセルする。真似たい
7分 ポルトガルはボールサイドに密集して回されているときはあまりプレスにいかず、サイドチェンジ後に狩りにきてる
8分 スペイン 数的不利でもはがそうとするのでボール奪われがち
10分 スペイン セットプレーからブスケツが競り勝ち、ディエゴコスタが蹴り込む!同点!またしても無風のところからの得点。セットプレーは重要だと改めて思わされる。攻撃面で貢献していただけに、マークつききれなかったゲデスは残念
13分 スペイン 右サイドを崩してイスコのシュートはブロックに遭うも、こぼれ球に反応したナチョのゴラッソ!ここしかない、というコースとスピード。たったの3分で逆転とは。
19分 スペイン イスコ・イニエスタ・シルバの絡みで一気に左サイドを崩していく これ対するセドリックきっついやろな~~~
24分 ポルトガル ブルーノ・フェルナンデス⇒ジョアン・マリオ、ベルナルド・シルバ⇒ケアレスマ
25分 スペイン イニエスタ⇒アルカンタラ
28分 スペイン ダイレクトパスで嘲笑うようにポルトガルのプレスはがしてサイドに通す。えぐい
29分 ポルトガル システム変えると言ってたけどあんまり変わってない?ポジション変更?
32分 スペイン ジエゴコスタ⇒イアゴアスパス
33分 ポルトガル ロナウド何もないところからチャンス作りかける
35分 ポルトガル ゲデス⇒アンドレシウバ
36分 スペイン 守りのポゼッションがえぐい ホイホイ回せる とにかくパスコースに対する選手の認知の速さ 
41分 スペイン シルバ⇒バスケス ええ、そこ変えるの……
44分 ポルトガル 縦一本でとったFKをロナウドが直接決める!スーパー!!!!!!ここしかないコースにこのプレッシャーかかるシーンで決めてくる これが勝者のメンタリティってやつかぁ
45+1分 ポルトガル 勢いに乗って責め立てるもロナウドの足首が痛んだところでややスローダウン。
45+5分 このまま試合終了。
 
  • 総評
 
まさに「ワールドクラスのプレー」が結果を左右した、これを見るために起きてた甲斐あった!と言える試合。そして「流れがゴールを生む」というよりは「ゴールが流れを生む」といった趣の試合だった。スペインの緩い入りを予想したポルトガルが電光石火のゴールを決めたが、その後はじわじわとスペインのペースに。ただ、同点ゴールは再三狙っていた右SBのセドリックではなく、ディエゴコスタが独力で決めてしまうというおよそスペインらしくない形から突破口ができてしまうのだからサッカーはわからない。
スペインはDFラインの連携に課題があるように見える。結果として3失点はすべてDFラインからのロングボールがノープレッシャーで前線に収まったことから生まれている。特に1失点目と2失点目は収まったのがどちらもゲデスだったということで、本来1失点目を喫した時点で行うべきだったマークの確認が徹底できていなかったのではないか。
残っているチームはイランとモロッコでどちらも格下だが、カウンターの鋭さには定評があるチーム。相性は決して良くないように思えるので(シティに対するリバプールのイメージ)安心はできない。
新監督のイエロについてだが、正直今日の采配は微妙で、FIFAのシーズンよろしく前の疲れた選手から1人ずつ交代してませんか??というぐらいの適当具合を感じる。特にシルバ⇒バスケスの交代は、恐ろしいほどはまっていたポゼッションによる守備に逆にほころびを生んでしまったのではないか。
一方ポルトガルロナウドのスーパーな得点が目立つが、ゲデスのカウンター時の鋭さも際立っていた。逆転されてからケアレスマを投入してドリブル突破、セットプレーというプランBも用意してあるので懐の広いチームになっているように見える。一方で両SBの守備力はお世辞にも高いとはいえず、サイドの突破で再三チャンスを作られていたので、ターゲットマンが複数いるチームとの対戦で苦労することになりそう。
 
あかん、くっそねむい……
でも楽しい……